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~前回までのあらすじ~

一旦効果があったかに思えたインドの薬。

が、そう思っていたのもつかの間、
やはりブリ返してきた熱になす術もなく崩れた俺は、
コルカタをいよいよ離れるという日になっても、
病床から復活することが出来ず、薄汚いベッドの上で
うつろな目をしながら、天井のシミを数えて、
静かに臨終の時を待っていたのであった。


嗚呼…パトラッシュ…来てくれたんだね……。


と両手を天井に向かって伸ばし、
一人フランダースの犬ゴッコに興じていると、



そこに思いもよらぬ救世主が!!



何と、同じ宿に偶然泊まっていた
台湾人の現役ナースと、香港人の現役看護大生登場!!

哀れな俺を見かねて、急遽助け舟を出してくれたのです!!


「Ken!! Are you O.K.?」


彼女らの笑顔に、にわかに明るい兆しが差し込みます。


「No~~~~, OKじゃないよぉ~。有問題~」

「脈とらせて」

「うぃーっす、好きにしちゃって下さ~い」

テキパキとプロの手つきで診察を進めていく看護婦たち。
その間にも、指示を受けた台湾人のおにーちゃんもテキパキと
お湯を沸かしたり、タオルを濡らしてきてくれたり、献身的に働いてくれます。

うぅ…俺なんかの為にすまねぇ。

国籍を超えた善意に、早速涙がちょちょ切れます。


「よし!!じゃあ、だいたい分かったから、
体を起こして座ってもらってもいい?」

「うぃーっす」

「じゃあ、今から
台湾の伝統療法で楽にしてあげるね」


「えっ!?」



現役ナースっていうから、注射の1本でもブチ込んでくれるのかと
勝手に思ってたけど、そうきたか!!


悠久の時を支配するインド

VS

中国4000年の歴史を源流とする台湾医術


俺の体をリングに、思わぬ戦いのゴングが鳴りました。

まず、俺のうなじから右肩にかけてを念入りに
ウェットティッシュで拭き上げるナースたち。

いつもの俺なら「へっへっへ、これはハーレムじゃ」
と下品な薄笑いとともに、鼻血やヨダレの2、3本を垂らしているところです。

が、そんなオイシい状況を楽しむ余裕もなく、
今はナースたちにされるがままの俺。

やがて、首筋が拭き終わったようで、
暖かい蒸れタオルが当てられました。


さて、何が始まるのか?


やっぱ中国式のマッサージか?


と思っていたら、おもむろにタオルを外され、


そして、







「痛ぇぇぇええええ!!!!!!」









首筋から肩にかけて、重厚で猛烈な痛みが走りました。

「男だったら我慢しなさい!!そのうち楽になるから!!」

小娘ナースに叱責されて、脂汗をかきながら痛みに耐える俺。

どうやら、スティック糊のような入れ物に、
やたらメンソールの効いた何かしらの液体系の塗り薬を入れて、
それを渾身の力を込めて、ゴリゴリと首筋から肩にかけて
塗り込んでいる
ようです。

DSCN0383.jpg


いやぁ~、それにしたって、


メチャメチャ痛てぇ。



俺が「う~」「イテェ~」と唸る度に、
明らかに余計に力を込める台湾ナース。

そのあまりの痛さに、

「チクショー、俺が何も出来ないと思って調子コキやがって!!
俺様が復活した暁には、このメンソールを取り上げて、
キサマの目の下に塗り込んでやる…!!」


と、クソ恩知らずな呪いの言葉を心の中で唱え続けていたのですが、
ふと、痛みに耐えている間に気が付きました。


あれ?



痛くなくなってきてる。



それどころか、


だんだんと体が軽くなってきてるのが分かる!!








日本のドラッグテクノロジーでさえ全く歯が立たなかったインドの風邪が、
台湾の伝統療法によりどんどん後退していっているのが分かります。


おぉぉおおおおお!!!!


肉体革命!!



やがて、右半分がウソのように軽くなったところで、今度は左側。
同じように最初は死ぬ程痛いのですが、その痛みが和らいでくるのと
比例するかのように、体がドンドン軽くなっていきました。

「はい、これでオッケー!!」

と言われたときには、さっきまでの体の怠さがウソのよう。
「羽が生えたような」というのは、こういうときに使う言葉なのでしょう。
動くのも億劫だったのが、今では歌だって唄えそうな気分です。

そして最後は現代看護士らしく、
持参してきている膨大な量の薬(!!)の中から、
西洋的な薬を処方してくれました。

DSCN0380.jpg


貰った薬を飲み、数時間後。

体もウソみたいに軽くなり、
熱もとりあえずはスッカリ下がった俺は、
無事に宿のみんなに見送られて、
無事プリー行きの列車に乗り込んだのでした。


というわけで、


長い長い、長~~~~~~~~~いコルカタでの闘病生活は
思いもよらぬ救世主たちの尽力により、
こうして無事、幕を引くことが出来ました。


それにしても、台湾の民間療法。



スゲェ!!




まさか、こんなにも効くとは思ってもいませんでした。

それ以上に、こんな俺の為に、貴重な人文の時間を割いて、
治療に当たってくれたナース2人と、台湾や韓国の旅行者たち、
そして、色々と気を使って世話を焼いてくれたり、
話し相手になってくれたりした、同じ日本人の旅行者たちの
優しさに、本当に今回は救われました。
「旅は道連れ、夜は情け」などと言いますが、
本当にみんなの心遣いが骨身に沁みます。

病気と雨ばかりで、あまり良い思い出のないコルカタですが、
思い返してみれば、あれはあれで貴重な体験であり、
人の優しさに心から感謝出来たステキな時間でした。


終わりよければ全て良し!!



うなぎの寝床のような寝台列車の狭いベッドで、
久々に満足のいく眠りを得ることが出来ました。


DSC_2029.jpg




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