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「相互理解」

口で言うのは簡単だけど、実際にいざ相手のことを理解しよう、
或は自分のことを理解してもらおうと思うと、これまた
なかなか上手くいかない場面が多々あります。

ズレ、すれ違い、言葉の行き違い、或は間違い、
こういったちょっとしたことの積み重ねが、
やがては人と人の、或は民族と民族、場合によっては国と国との
溝を広げていき、結果、差別、偏見、そして戦争といった道を
辿っていくのではないかと、ふと思うことがあります。

そう、最初はちょっとしたことだと思うんです。

日常の中の、些細なこと。
たまたまぶつかった、違った血液を持った人々同士の
ほんの小さな、でもいつまでも燻り続ける小さな火種。
そしてそれが、いつしか燃え広がり、飛び火をする。



「オマエのしゃべりかたは良くない!!何だその態度は!!
どうせ俺のことを詐欺師かなんかだと思ったんだろ!!
知ってるぞ!!オマエはどうせ、この国の人間全員を、これからもそんな目でしか
見ないんだ!!」
と拳をフルフルと震わせながら、男は言いました。

それに対して、それまでにその国の人間に騙されて、意味も無く罵声を浴びせられた
旅行者は憮然とした態度で「スミマセン」と答えました。


どっちの気持ちもスゴくよく分かる。


ときとして、その親切心が煩わしかったり、
余計なお節介だったりもすることもしばしば。

この場面でもそうでした。

ある旅行者に対して、地元愛の強い現地の男が施したアドバイス。
何だか、端から聞いているだけでも物を押し売りされてているような
若干押し付けがましい口調が多少気になりました。

でも、本人からすれば、本当に心からの親切心。

それでも、あまりの熱心さが返って彼の警戒心を煽ってしまったらしく、
結果、反発的な態度を取ってしまった旅行者。


そして別れ際、男が抑えていたものが爆発しました。


とりあえず、間に割って入り、「まぁまぁ…」となだめすかして、
その場は収まったのですが、何とも後味の悪い別れになってしまいました。

さて、問題。


この場合、どっちが悪いのでしょう?


威圧的な態度でしゃべった地元の男か?
横柄な態度を取った旅行者か?

それとも、詐欺師やバカを増産しているこの国か?

全員が悪いといえばそうだし、まぁ、しいて一番悪いのを挙げるとすれば、
誰しもが心の何処かに「卑しさ」を持つ「人間」を作ってしまった神でしょう。
まぁ、そんなことを言ってしまうと、我々の存在理由もなくなってしまうし、
神の天罰を喰らってしまいそうなので、今のは聞かなかったことで。

タイミング、話題、場面、精神状況、その他色んな物の歯車全部が
ほんのちょっとずつズレた結果、それがこういった小さな悲劇に繋がります。

そして、そんな小さな悲劇の連鎖、人と人との行き違い、すれ違いが、
やがて「相互」を「理解」しようとする心をいつしか押しつぶしてしまい、
結果、自分たちの価値観に合わないものを排他的な目で捉え、
差別や偏見を生み、そして民族間の対立や戦争へと繋がっていくのだと思います。

そして、一度広げてしまった溝を縮めることは、並大抵ではありません。


さて、何故柄にも無くこんなことを言っているのかというと、
先日、マドリッドの「ソフィア王妃芸術センター」で、
パブロ・ピカソの最高傑作、「ゲルニカ」を見てきたからです。

DSC_3168.jpg

実は、ゲルニカを見るのは人生で2回目。1回目は小学校3年生の時、
大阪で行われた「花博」に、この「ゲルニカ」が出展されており、
当時9歳ながらにして、この巨大、且つモノクロームながらに
おどろおどろしい、そして悲しいオーラを放つこの絵に度肝を抜かれたものです。

そして、あれから19年。

久しぶりに対面した「ゲルニカ」。

DSC_3180.jpg


呆然と立ち尽くす牛の横で、死んだ我が子を抱きすくめて泣き叫ぶ母。

DSC_3170.jpg


倒れる人々、悲痛に嘶く馬、救いを求めて彷徨う人々、

DSC_3172.jpg

DSC_3168-2.jpg


全ての戦争に対する憎悪、悲しみ、怒り、それら全てが
この縦3.5m、横7.8mの大作に込められています。

もともとは、1973年のスペインの内戦の折り、バスク地方の小都市
ゲルニカを、時の反乱軍指導者、フランコから依頼されたドイツ軍が空爆、
街の人口の内の約4分の1に当たる1654人人が死亡し、それに対して、
抗議するかのような形で、ピカソが同年パリで行われた「パリ万国博覧会」で
スペイン館で出展したのがこの「ゲルニカ」の由来です。

後に、ドイツ人の将校に「『ゲルニカ』を描いたのはあなたですか」と聞かれ、
「いや、あなたたちだ」と答えたという逸話もあります。

実際には独裁者フランコとファシズムに矛先を向けて書かれたこの絵ですが、
何故か妙なリアリティーを持って、我々に、特に日本人に対しても強く、
何かを語りかけてくる気がするのは気のせいでしょうか?


そう、どことなく原爆を連想させるんですね。


世界唯一の被爆国日本。実際に目で見たわけではないので、
その地獄絵図を私は正確にはイメージすることが出来ませんが、
少なくとも、28年間の私の乏しい知識でさえ、この「ゲルニカ」と
原爆被弾直後の広島・長崎が、もの凄くリンクして見えるのです。

以下、ゲルニカを完成させたときのピカソの言葉。

「スペインの戦争は、人民と自由に対する反動の戦争だ。
私の全芸術的生涯は、ただ芸術の死と反動に対する闘いのみであった。
私が制作中の『ゲルニカ』と呼ぶことになる作品と最近の私の全作品において、
スペインを恐怖と死の海に沈み込ませた軍事力に対する
私の恐怖感をはっきりと表現している…。
(こんな時代に)他人に無関心でいられようか。
こんなにも豊かなものをもたらしてくれる人生に
無頓着でいることなどできるのだろうか。
そんな筈がない。絵画は家を飾るためにあるのではない。
それは敵に対する戦争の防御と攻撃の手段でもある。
いつか平和になったらこの作品をスペインに飾るようにしたい」



かくて、その言葉通り、「ゲルニカ」は最初ニューヨークの近代美術館に飾られ、
フランコ政権が倒れ、民主化が進んだ1981年、目出たくスペインに返還され、
マドリッドから世界に向けて戦争の悲惨さと平和の尊さというメッセージを
発信し続けているのです。

そして今度は、

「オマエたちは、今度は世界中をゲルニカにしてしまうのか!!」

と、ピカソがゲルニカを通してして、そんなふうに叫んでいるような
気がするのは私だけでしょうか?

未だ世界には、何千回と地球を破壊出来てしまう程の核があるそうです。
もしかしたら、ほんの小さなすれ違いや、ねたみ、憎しみがきっかけで、
その何千回も地球を破壊出来るボタンを押してしまうことだって、
何千回も世界をゲルニカにしてしまうことだって、あるかもしれないのです。

「相互理解」

お互いを分かり合うこと。

そして、分かろうとすること。

1歩、歩み寄る。

ほんの少し、手を差し伸べてみる。

そんな小さな勇気が、いやらしく燻る火種を、思いもかけず
消してくれることを我々は既に知っているはずです。

少なくとも、お互いに「分かろう」と思い合えば、
そこには何かしらの実りのきっかけが出来上がることでしょう。
そして、それを大事に育てていけば、いつか大きな花が咲くことでしょう。

なかなか出来ることではないですが。

いつか、「ゲルニカ」に描かれた風景を「過去のもの」として
見ることが出来る日が来るといいですね。

些細なケンカを見ながら、ふと「戦争」が頭を過り、
柄にも無く、相互理解と平和について考えてみた一日でした。


稚出&つまらない文章でスミマセン。
読んで頂いてありがとうございます。

DSC_3178.jpg


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