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今日、俺のばーちゃんの葬式が終わった。


実は、帰国する直前あたりから、末期ガンで入院していた俺のばーちゃん。

帰国してすぐに見舞いに行ったら、ベッドの上から
「アンタは地に足が着いとらん。アンタみたいなのを根無し草というんや~」
と説教をタレられた。

半分寝たきりのような状態ではあったけど、
まだまだ頭と口だけは元気いっぱいだったので、
「まぁ、当分大丈夫だろうなー」とは思っていたのだけど。


先月末、容態が急変。

そして、11月22日の夕方、
紅葉美しい秋の空の下、
数え年80歳で
ばーちゃんはその幕を
静かに降ろした。

亡くなる2週間くらい前から意識も無かったので、
私も含めて、一族皆覚悟をしていた為か、
どことなく和やかな空気の漂う葬儀だったように思う。
生前のばーちゃんのことを思い出しては、みんなでハハハと笑った。
久しぶりに、子ども、孫、ひ孫、ばーちゃんの血を引く人間が全員揃って、
モチロン悲しかったけど、穏やかにばーちゃんを送り出すことが出来た。
周りはどう思ったかは知らないが、少なくとも、俺が感じた限りでは、
「ばーちゃん、今までありがとう」という空気に満ちた、いい式だったと思う。
ばーちゃんもきっと、喜んでくれていることだろう。


沖縄に住み始めてからは
何となく疎遠になってしまっていたけど、
子どもの頃、俺は典型的なばーちゃんっ子だった。


ばーちゃん。


俺のばーちゃん。


俺のじーちゃんは、戦中派の教師&元教育長だったこともあり、
かわいがってもらった反面、怒鳴られたり、50cm物差しでバシバシ叩かれたり、
かなり厳しく躾けられ、俺にとっては少々恐ろしい存在だった。

でも、ばーちゃんは、俺のことをそれこそ本当に、
目の中に入れても痛くない程溺愛してくれた。
恐ろしいじーちゃんに対して、本当に優しかったばーちゃん。
無条件に俺をかばってくれて、甘えさせてくれるばーちゃん。
母親に怒られて逃げ込んだ先がばーちゃんの家だったこともあったなー。
いつも遊びに行くと、「けんちゃん、食べや~」あんぱんやら饅頭やらを
バンバン持ってきてくれるので、それを俺は片っ端から食った。
岐阜にいた頃太っていた原因の40%くらいは間違いなくばーちゃんのせいだな。

口癖は
「お役人さんか、神主さんになってぇや」
「けんちゃん、いつ田んぼ継いでくれるの?」
の2つ。

前者は幸いにも諦めてくれたが、
後者の方は結局最後の最後まで言われ続けた。

我が家は浄土真宗なので、念仏を唱えて、
「悪いな~、ばーちゃん。どっちの願いも叶えてあげられへんわ」
と岐阜弁で謝りながら合掌。



涙は殆ど出なかった。

俺の2つ下の従姉妹の子が、子どもを産んだ。
俺は帰国するまで子どもが産まれたどころか、結婚したことさえ知らなかったので、
数年振りに会った従姉妹が抱っこしていた「らいき」君と名付けられた
生後まだ8ヶ月の小さな生き物に大層驚いた。

ばーちゃんにとっては最初のひ孫だ。
きっと、俺以上に目の中に入れても痛くない存在だっただろう。
俺の子の顔が見せられなかったのは残念だったけど、
とりあえずひ孫の顔が見れて、ばーちゃんも幸せだっただろう。


らいき君、坊さんが読経の際に叩いた鐘の音に驚いて大泣き。

小脇に抱えてアワアワと、急いで葬儀場を出て行くお父さん。

それを見て微笑む「お母さん」たち。

葬式中だけど、穏やかな空気が流れる。


ばーちゃんはお別れだけど、
純粋無垢な、新しい未来がある。


以前、沖縄で「アンタには強力な守護霊がいる」と言われたことがある。
誰とまでは分からなかったが、俺は勝手にじーちゃんと信じている。

そんで、ばーちゃんはきっと、
じーちゃんが俺についてくれているように、
新しく産まれてきた伊藤家の小さな命の
守護霊になってくれるんじゃないかと思っている。

坊さんは「生前の遺徳を勇みて王道楽土へ到る」と、のたもうていたけど、
世話好きなばーちゃんのことだ。例え閻魔様が「コッチに来~い」と言っても、
「まだちょっと忙しいでねぇ、ちょっと待ったてぇや」とノンビリと躱して、
死んでもかわいいひ孫の側について、その成長を見守ってくれることだろう。

だから、何となく、
ばーちゃんがこの世に何らかの形でいるような気がして、
不思議と涙は出なかった。

王道楽土へ行くのは、まだ先になっちゃいそうだね。



ばーちゃん。


俺のばーちゃん。


「あーしておけば良かった」
「こうしておけば良かった」
なんてことを考えればキリがないけど、
「そんなん、私なんてええで、父ちゃん母ちゃんに恩返ししたってぇや」
と、ばーちゃんなら言うだろう。

でも、やっぱゴメンよ、ばーちゃん。


とりあえず、ありがとう。

無償無条件の心からの愛をありがとう。

お陰で俺も、バカなダメ人間ながらも大きくなれました。

大好きなばーちゃんに、

心からの愛と感謝とハグを込めて

「ありがとう」

を贈ります。



らいき君と、これから産まれてくるであろう新しい命たちに、
輝かしい未来と祝福があるように、もうちょびっと、ヨロシクね。
死んでからも忙しくさせてしまって申し訳ないけど、
孫のワガママだと思って、悪いけど、どうぞ聞いてやって下さい。


ありがとう。
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