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ガイドが「レースじゃないから、飛ばさなくていいぞ!!」
と言った1分後

先行出発していた連中をごぼう抜きにして、
私とイスラエル人2人の合計3人が、ガイドの後ろで早速猛烈な先頭争いを繰り広げていました。
標高差3500m、全行程63kmのロングライドですが、そんなことお構いナシ。
もの凄く大人げないバカどもそれぞれの国旗を背負った熱き男達の戦いが、
開始直後から始まったのです。

まず前半20km程は肩ならしで、標高4700m~3500m程度まで
アスファルトで舗装された快適な道を一気に下って行きます。
場所によってはガードレールもあり、道幅も広いのでそれ程「Death」ではないですが、
何しろアスファルトで舗装されている為、スピードだけはバンバン出ます。
恐らく、先頭集団の我々は40~50km/h程。ノロノロと走るトラックやバスを追い越し
軽快に曲がりくねった下り坂を下って行きます。


DSCN8241.jpg


左手側には名峰「ワイナポトシ」をはじめ、6000m級の巨大な山塊、
右手側には川を中心に、豊かなるアンデスを象徴するような広大な牧草地帯が広がっています。
多少排ガス臭いですが、それでも何と気持ちのいいことよ!!

DSCN8226.jpg

カメラを構えた別のガイドが
「Go, Go, Go, GooO!!!!」
と囃し立てます。

「Deeeeeeeeeeeeeeeath!!!!」

P1100390.jpg


と腕を振り上げてレンズに向かってポーズを決めていると、
「ハーーーーーーーーハッハッハーー!!!!」という笑い声と共に、
巨大な影が私の左手側を追い越して行きました。
すぐ後ろを走っていたフルサスの「Iron Horse」のバイクに乗ったイスラエル野郎です。

「ぬぉっ!!な、生意気な!!」

後ろのギアを一番アウターに入れ、ペダルを漕ぐ足に力を入れる。

「待てやコラァァアアアア!!!!」

後ろを振り返ると、「TREK」のバイクにに跨がった髭モジャのイスラエル野郎が
じりじりとその距離を詰めてきています。

男と男の意地のぶつかり合い。
ガイドの言葉なんて、もはや300万光年の空の彼方です。

そんなカンジで抜きつ抜かれつを繰り返していると、
あっという間にアスファルトのセクションは終了。

休憩を挟んで自転車を再び車に積み込み、
いよいよ「Death Road」を「Death Road」たらしめる、
「Death」なオフロードに向かって、車は走って行ったのでした。

15分程走って辿り着いた、「The Death Road」。

DSCN8247.jpg


こうして山の上から見ているだけでも、ナカナカのDeathっぷり。

恐ろしさのあまり、10ccくらい失禁しました。

ウソです。

オーストラリア人がガイドに質問しました。

「今まで何人くらい殺し…
いや、何人くらいここで死んだんですか~?」


「どうだろうなー、最近は死んでないけど、ナンダカンダで
1年で20人くらいは死ぬからなー。
いっぱい過ぎてわかんねーや


「…オーケー、そうか」


彼の顔が引きつっていました。


「Vamos!!!!」

ガイドの号令とともに、車列が一斉に走り出しました。

久々に走るオフロード。
基本的には大小様々な石からなるゴツゴツとしたコースで、
ところどころに、土であったり、大きな岩の背であったりが姿を現します。
道幅は思ってた以上に広く、その気になればそれなりに飛ばすこともできますが、
カーブのときに後輪で不安定な石を踏んだりすると斜体がスリップし、
コケそうになったり、コースから落ちそうになったりするので危険です。

オフロードのダウンヒル走行の基本をしっかり思い出してみる。
重心をサドルよりも後ろに置いて、肘は力を抜いて軽く外側に曲げる。
背筋も伸ばさずに力を抜いて軽く曲げ、ペダルは踵ではなく、つま先で踏み込む。
人差し指と中指をブレーキレバーに掛け、残りの指でグリップをホールドする。
カーブを曲がるときは、内輪側のペダルを上に持ってきて車体を倒し、
後輪のブレーキでスピードをコントロール、重心はフレームの絶対に後ろ寄り。
前寄りになるとバランスを崩しやすく、フロントのブレーキがロックすると
そのまま前方に投げ出される可能性もあるので危険。
目線は進行方向。あとはビビらない度胸!!!!

「どけどけどけどけぇぇぇええい!!!!」

絶壁に恐れをなしてチンタラ走る白人どもを蹴散らして、
とりあえずトップに躍り出ます。

「へっへっへ、案外ショボイな、オマエら」

とニヤリと後ろを振り返ると、例の髭モジャのイスラエル野郎が
「何俺の前走ってんだヤクザ野郎!!」
とでも言いたげな目で、猛然とペダルを漕いで追い上げてきます。

P1100444.jpg

♪た~きを越~え~♪

DSCN8256.jpg

♪川を越え~♪

P1790757.jpg

忍者ハットリ君(今の若い連中は知らねぇだろうなー)
もビックリのコースを自転車は走ります。

他のチームの連中までバンバン追い抜き、「死ぬかもしれない」というスリルと
ダウンヒルならではの爽快なスピード感にアドレナリンは全開。
ゴツゴツした岩を走破する度に伝わってくる振動に、
腕も足もフラフラですが、それでも疲れや痛みを麻痺させる何かが、
脳みそから放出されて全身を駆け抜けて行きます。

別のバイクのタイヤが土を噛む音が後方から耳に入ってくる度にペダルを踏み込み、
後方を振り返った瞬間に、体のデカイイスラエル野郎が2人つづけて私の隣りをすり抜ける。
カーブでヤツらのスピードが落ち、立ち上がりが遅れたところで、
ギアをアウターに入れて一気にブッコ抜きを狙う。沈み込むフロントのサスペンション。
リアディレイラーがガチャガチャと音を立て、チェーンが一番外側のスプロケットに掛かる。
後方に掛けていた重心を中央に戻し、立ち漕ぎでダンシング。一気に距離を詰め、
「I go ahead!!!!」と叫び(追い越しの合図の為)、再び首位を取り返す。
「へっへっへ、ザマーみやがれ!!!!」と舌を出し、さらに踏み込み、
次の休憩ポインドまで全力で飛ばします。

でも、左手側を覗き込めば
泣く子も黙る断崖絶壁

P1100437.jpg

落ちたらそのまま谷底まで真っ逆さま。
まず助かることなんてないでしょう。
道幅は平均4、5m程で、狭いところだと2m程。
休憩ごとに崖下を覗き込んでは、
「…」と意気消沈する我々ですが、
再び「Vamos!!」の号令がかかれば、我を忘れてついついトップを争ってしまうのは
バカな男だちの悲しい性です。

そんなカンジで
繰り広げられた暑いレースもいよいよ終盤。
いつの間にか標高も2000mを切っており、いつの間にか酸素も濃くなり、
乾き切っていたはずの空気も、ジャングル特有の湿気を含んだ、
重たい、亜熱帯のそれに変わっていました。

最後にドラマがあるのか…!!!!

と期待していました方、スミマセン。


独走状態でブッチ切ってやりました。

P1100466.jpg

ゴールテープの何にもないんで、スゲー地味な絵で申し訳ないです。
「レースじゃないよ」って言ったにも関わらず、ガイドが
「Hey、ヤクザ!!オマエが今日のチャンピオンだ!!」
と言ってくれたのが印象的でした。
ってか、「ヤクザ」じゃねーし…。

以下、トップ5の面々。

P1790755.jpg

「オマエ、早いな!!」と固い握手をガッチリ交わし、
各々の健闘をたたえ合い、「さぁ、これでメシ食って撤収だー!!」
と思っていると、おもむろにガイドが口を開きました。


「さぁー、実はまだ終わりじゃねーんだな。
後1km、心臓破りの坂道をオマエたちに登ってもらう!!
イヤとは言わせねーぞ!!なぜなら、俺たちは2つのプレゼントTシャツを用意している。
1つには「I did it, and I'm still alive」
もう1種類は「I ”almost” did it, and I'm still alive」と書いてある。
そんなカッコワリーTシャツ着たくなかったら、最後まで走れ!!
坂の途中で足なんか着くんじゃねーぞ。着いたヤツのTシャツはモチロン、
「I ”almost” did it, and I'm still alive」の方だからな!!」

死力を尽くして戦った後の我々ですが、
モチロン、全力でトップを争い、ハァハァと酸欠寸前で死ぬくらい
息を切らせて戦ったことは言うまでもありません。

This is it.

DSC_0920.jpg

たらふくメシを食い、ジャングルの中のロッジでハンモックに揺られて
ウトウトと心地の良い午睡を貪った後、途中再びDeath Roadを通り、
我々はまたラパスの街に帰って行ったのでした。

如何でしょう?Death Road、行きたくなりましたか?

とりあえず、私から言えることは1つだけです。


死ぬ程楽しいですが、オススメはしません。


まぁ、このブログを読んでくれている皆さんは、
既に頭のネジの2コや3コや10コくらい外れてしまっている、
命知らずばかりだと思うので、ぜひ参加して下さい。

DSCN8237.jpg

モチロン、次の日は全身猛烈な筋肉痛に見舞われたことは
言うまでもありません。



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