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島の朝は遅い。

いや、厳密に言うと島の人たちは早いのかもしれないが、
俺をはじめ、旅行者たちの朝は遅い。


理由は至って簡単。
早起きする理由がないからだ。


太陽がやや高く登り始め、
トタン葺きの屋根に燦々と陽光が降り注ぎ、
ベッドで寝ていると暑くてしょうがない頃になり、
漸くのそのそと起き出す。


顔を洗って、そのまま近所のパン屋へ。
モッチリとした食感と素朴な甘さが絶妙な島の名物
「パン•デ•ココ(ココナッツパン)」と、
100%果汁のパイナップルジュースを買い、
そのまま宿へとんぼ返り。

Mr. Cool Ruler"Gregory Isaacs"のアルバム「Extra Classic」を
パソコンから流しながらバンガローの軒先で遅い朝メシ。

DSC_7190.jpg


♪I'm alright~♪alright~♪alright~♪

最高にsweetでdandyな歌声、slowlyでromanticなジャマイカのメロディーに合わせて
ロッキングチェアーをユラユラさせていると隣りの部屋の黒人旅行者が
タバコに火をつけながら起きてくる。

「Yah-man。グレゴリーの"Loving Pauper"か。朝にはナイスチョイスだな」

「Yah-man。もう朝って時間じゃないぜ~」

「俺たちは起きた時間が朝だろ?」

「だな~、間違いないな~」

そんな会話で1日が始まる。


朝メシを食ったらのんびりと島を散歩。
テクテクと歩いてビーチの方へ。
すれ違う島の人々と「Hola~」と挨拶を交わしながら、
果てしなく青い空の下を、日本の半分くらいのスピードで歩いていく。

うん、今日も海は贅沢なくらいきれいだ。

DSCN7569.jpg

ちなみにこの島にいる時は24時間、殆どTシャツと海パンで生活。
泳ぐのはモチロン、寝るのも、散歩するのも、メシを食う時も、海パン。
濡れても履いていれば勝手に乾くし、洗って干しておけば2時間もすれば
乾いた島の風がパリっと気持ちよく乾かしてくれる。

パンツもいらないカリブの島生活。

simple is vest.

Very simple is luxury.


ひと泳ぎして近くの売店で缶ビール。
軒先のハンモックに揺られながらポンコツラジオから流れる
スペイン語の古いカリビアンミュージックに身を任せる。


♪Guantana~mera♪ Waira guantana~mera♪


島にはユルい音楽が似合う。



わっはっはっはっは



あまりにも素晴らしい生活過ぎて、無意味に笑えてくる。
これからの中南米のサバイバルも、スペイン語の勉強も、日本での将来も、
電話もテレビもインターネットも、ここでは遥か1万光年の彼方。

とりあえず、今ある真実はハンモックとビールと、
心地の良い音楽と、サングラス越しに飛び込んでくる木漏れ日のみ。
持参してきた池澤夏樹のステキな南の島の物語でさえ、
ちっともページが先に進まない。

本さえいらないカリブの島生活。

DSCN7560.jpg

宿に帰ると家玄関先のテラスに吊るされたブランコベンチに
オーナーのおじぃとおばぁが置物のように仲良く並んで
何をするでもなく表通りと目の前の大きなマンゴーの木を眺めている。
宿代を払う為に高床式になった家への階段を登る。

「おばぁ、宿代払いに来たさ~」

「いつもありがとうね~。何か困ったことはないね?」

「大丈夫だよ~。ありがと~」

「はいはい、今お釣り持ってくるさ~ね~」

「おじぃ、今日も暑いね~」

「…はぁ?何だって?」

「おじぃ、今日も暑いね~!!」

「あ、あ~あ~、おじぃはずっと日陰にいるから暑くないさ~」


まるで沖縄の離島。

これ以上のレベルはない程にのんびりとしたおじぃとおばぁは、
御年91歳と81歳。おじぃは多少耳が遠くて足腰も不自由みたいだけど、まだまだ達者。
おばぁは元気そのもの。2人ともスペイン語と英語(どっちがネイティブか分からないけど)
自在に操るバイリンガル。窓から覗く部屋の壁には、若かりし頃の2人の写真が
ちょこんと飾られていた。「60年前さ~」とシワシワの顔を更にシワシワにして
おばぁが笑いながら釣り銭を持って戻ってきた。


暑い国では年寄りも元気でのんびり。


部屋に戻り扇風機を最強にして昼寝。
BGMは"Ziggy Marley"のアルバム「Dragonfly」。

♪Gut you be~ true to myself♪Gut you be true to myself♪

気分はまるでジャマイカ。


2時間程午睡の夢を貪り、再び海へ。
学校を終えた子どもたちと一緒に遊ぶ。島の子どもたちは好奇心いっぱい。
全然人見知りすることなく、人なつこくてとっても元気。
カメラを向けると、みんな歯を剥き出して満面の笑みで答えてくれる。

RIMG0046.jpg

キャーキャーとビーチに子どもたちの笑い声が響く。

男の子も、女の子も、みんなまつ毛が長くて目が大きく、彫りも深く、
「きっと美男美女になるんだろうな~」と否応無しに思わせる程整った顔をしているのだが、
島の大人たちの殆どはムイ•グランデ(超巨大)。

DSC_7205.jpg

巨大な腹とケツをゆっさゆっさとさせて、
バイクやバギー、或は電動カートでのんびりと島を駆け巡る。
「何を食ったらこんなにかわいいこどもたちが、
こんなに巨大化してしまうのだろう?」と疑問を抱かずにはいられない。
トウモロコシと豆のせいだろうか?それとも肉か?

1週間ばかり島にいて結局真相は謎のままだった。

RIMG0052.jpg

日も傾き出した頃になると、ビーチには大量のサンドフライ
(本当に砂のように小さな虫。蚊やブヨのように刺してくる。メチャメチャ痒い)
発生するので、そうなる前にそそくさと退散。

帰り道に島で唯一、自転車でアイスクリームを移動販売している
白人系のおにーちゃんとすれ違ったので、
色んなフレーバーがミックスされたアイスクリームを買う。


「はいよ」と渡されたアイスは、
食べる前からドロドロに溶けていた。


「暑いからね~」


と笑いながらアイスをよこすおにーちゃんの手に、
最早ミックスされ過ぎて良く分からない色になってしまった
サイケデリックな「元」アイスの液体が滴り落ちる。


うーん。


それを売るのか…


と思いつつも、
そんなことさえ大した問題ではない気がしてアイスを受け取る。
「元」アイスの液体が容赦なく垂れ、俺の手をベトベトにしていく。
ドロドロになった自分の手をベロベロと舐め、そのままアイスをベロベロ。


とりあえず冷たいし甘いから、まぁいいか。


島では心も寛大になるのだ。


やがて西の空がオレンジ色に染まり出した頃、
島の桟橋に夕日を見に行くと、子どもたちが船の上から飛び込みをしていた。

DSC_7210.jpg

操舵室の屋根から海面までは7、8m程。
大きなおにーちゃんたちは迷いなく、胸を張り出して軽快にジャンプ!!
小さな子どもたちは、少し躊躇しながらもピョコンとジャンプ。
ザッパーーーンという快音とともに波一つない凪いだ船着き場に
大きな水しぶきが上がる。

俺も一緒に飛ぶことにした。

P9233561.jpg


オレンジと青と紫のどんな宝石よりも美しい原色の美しい夕焼けが
スローモーションで目に焼き付いた。


子どもの頃に見たような、大きな夕焼けだった。



DSC_7222.jpg




ドッパーーーーーーーン!!!!



カリブ海の小さな島に、一際大きな水しぶきが上がった。

水面に顔を出すと、真横で中学生くらいの少年が笑ってこっちを見ていた。


「Nice Jump!!」


親指を立ててニヤリと笑った。


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