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部屋の窓と入り口を全開にして、風通しを良くし、
「さて、ブログを書くべ!!」とパソコンに向かった瞬間、


インド的巨大スズメバチが部屋に侵入。


デカイので多少はビビりましたが、
そこは田舎育ち&生涯アウトドア野郎を自負するこの私、
スズメバチなんて野糞をするインド人くらい見慣れています。
手ぬぐいを水で濡らし、3畳程の狭い部屋で
ウンウン唸りをあげるスズメバチに狙いを定めて
「スパーーーーーン!!!!」と渾身のイッパツ。

快音とともに、手ぬぐいに小さくて固いものが当たった、
心地よい感触が伝わってきます。
部屋の隅に転がるスズメバチ。


よし、仕留めた!!


と思い、死骸を始末しようと手を近づけた瞬間、


スズメバチ復活。


あわてって手を引っ込め、
手ぬぐいを振り降ろすも惜しくも空振り。

ヤバい、反撃される!!

と思ったものの、手ぬぐいを躱したスズメバチ、
窓の網戸に向かって飛んでいき、
網戸(開閉不可能)にとまりました。


その一瞬を見逃さず、
窓を閉める私。


スズメバチ、
網戸の中でまだ生きてます。

このままスズメバチが往生してくれるまで、
窓を閉めっぱなしにしてムンムンとした湿気の中で過ごすか、
今一度窓を開けて、危険覚悟でスズメバチを確実に仕留めるか、
なかなか究極の選択です。

とりあえず、ブログが書き終わるまでは
そのまま放置しておくことにした昼下がりです。


さて、バンコクをはじめ、パリやベネチアなど、
まだまだ船が人や物の移送手段として活躍している街が
世界にはたくさんありますが、ここインドにもあります。

それが南インドのケーララ州

湖や水路、運河、海などが複雑に絡み合い、
その中で人々が家を作り、畑を作り暮らす水郷地帯です。
車を通す道を造ることが出来ないため、
人々は船やボートを主な交通手段として利用しています。

緑の濃いバックウォーターの大自然を満喫するには、
やはり自分たちも同じように船に乗って旅をするのが一番

一般的には日帰りだと政府観光局が主催するツアーに参加したり、
観光客用のボートをチャーターしたり、或は観光船に乗ったり。
さらに、水上で1泊、2泊として、こころゆくまでバックウォーターを
満喫したいという方には、「ハウスボート」と呼ばれる、名前の通り、
家がそのまま船に乗っかったような船でのんびりと旅をすることも可能。
寝室からキッチンからトイレから風呂、ものによっては召使いまで付いてきます。


DSC_4820.jpg


が、まぁ皆さんもお察しの通り、


高い。


観光船に便乗してもひとり300Rs(約600円)、ハウスボートでも借りよう物なら、
それこそ一晩で10000Rs(20000円)以上の出費を見込まなければなりません。


んな金ねぇよ!!!!


とおっしゃる(俺を含めた)貧乏旅行者の皆様、

ご安心下さい。


何と、10Rs(20円)で2時間半も
ケーララのバックウォーターの
クルージングを楽しむことが
出来る手段があるのです!!


それがコレ。

DSC_4801.jpg


そう、庶民の足、
ローカルフェリー!!

言ってみれば、ローカルバスの水上版。
行く先々にある村々の小さな船着き場で人を降ろしては乗せる、
地元の人たちの生活の足です。

バックウォータークルージングの基地とも言うべき、
アレッピの街のバスステーションから運河を市街地に向けて歩くこと3分、
川沿いにコンクリートで出来たローカルフェリーの待合所があるので、
そこからコタヤム行きのフェリーに乗りましょう。
(ちなみに、私が乗ったのは午後11時半発のフェリー)。

アレッピの街の細い水路を、アメンボのように滑っていくフェリー。
曇っていたとはいえ、水面から吹く風は最高に気持ちよく、
地元のオッサンが出発して早速居眠りをキメ込んでいました。

DSC_5029.jpg

細かった水路も川幅を増し、いつのまにか、行き交う船も
ハウスボートや浚渫船など、大きな物が増えてきました。
運河の両側に天をつくようなヤシの木がどこまでも続いています。

DSC_4815.jpg

ローカルフェリー以外にも、
対岸までの渡し船も貴重な庶民の足。
その気になれば、じーさんが竿一本で操る小さな船で、
自転車だって運んじゃいます

DSC_5080.jpg

ケーララ州はインド1の人口密度を誇り、
食料を自給するには耕地が足りないということで、
常に貧しさとの戦いだったそうですが、なかなかどうして、
ヤシの木々の隙間から覗くと、濃い緑の稲が果てしなく広がり、
赤や黄色の原色ファッションの人々が働いています。
まるで草原の中に行儀良く並んで咲く花のよう。

DSC_4847.jpg

日本でもお馴染みの合鴨農法。
インドでも合鴨ちゃんたちは大活躍していると見えます。

DSC_4840.jpg

風が凪ぐ水路には、まるで鏡のようにシンメトリーに地上の景色が写ります。

DSC_4874.jpg

船の引き波と、船に慌てた水鳥が飛び去るときに作る波紋だけが、
水面に揺れる景色をユラユラと揺らすのみで、
あとは非常に静かで真っ平らの滑らかな水路が、
水平線の果てまで続いています。


おぉ、


「鵜のなる木」発見!!

DSC_4928.jpg




鵜って、ずっと鳥だと思ってたんですが、
ホントは木の実だったんですね!!

いやぁ~、インド来て勉強になったわ。

投網を打つオッサン、水路で洗濯をするサリー姿のオバチャン、
家の軒先で孫と涼むじーさん、釣り竿から糸を垂らす子供。
「釣れるか~?」と聞くと、「No~~~~!!」と笑います。
飼い主の周りを嬉しそうに駆け回る犬、
カワセミのコバルトブルーの背中が、曇った灰色の空を切り裂く。
天高く旋回するハヤブサ、船に慌てて水中に潜る鵜、
自転車の少年が立ち止まり、「ハロ~~~~!!」と大きく手を降る。
子気味良く響くエンジンの音、細かい船の振動、
小さな船着き場が近づいてくる。
バナナの総を抱えたオバチャンとオッサンがいる。
腰巻き姿のじーさんが船を降りる、オッサンが大きなバナナの房を
ドサリドサリと船に積み込む、降りたじーさんの足下に、
犬が「おじーちゃんおかえり!!」とじゃれつく。
船頭が係留ロープを素早く解く、岸が遠のく。

「エイッ!!」「シャーーー!!!!」

「エイッ!!」「シャーーー!!!!」


エンジン音と鳥の声だけだった静かなひとときに、
何処からともなく響いてくる、汗臭そう低い響き
どうやらかけ声のようです。声のする方に目をやると、

DSC_5013.jpg

ランニング姿の男達がギュウギュウに乗ったボートが、
今にも沈みそう(というか、何で沈没しないのかが不思議)になりながら
こっちに向かってきます。と、船頭のオッサンが隣りにやってきて、

「来週、アレッピでインドでも有名なボートレースの祭りがあるんだ。
アイツらはここいらの地区の代表選手で、今練習しているところさ」

と親切におしえてくれました。


動画用を撮るべくカメラを向けると、
みんな「ハロ~~~!!」と怪しい笑みを浮かべにこやかに手を振ってくれました。


うーーーーん。


平和だ。


ものすごーーーーく、


平和だ。


最高にChill Outな気分。


アレッピからコタヤムまで24kmの道のりを2時間半掛けて進む船。
時速に換算すると10km。ちょうどゆっくりと漕ぐ自転車と同じくらい。

時速10km、10Rsの贅沢

HK$2の贅沢、香港のスターフェリーだって、
コレには勝てないでしょう。

そんなスローで贅沢な時間も、そろそろ終盤。
コタヤムの端っこの村に入ると、水路の幅が一気に狭まります。

DSC_4956.jpg

濃い緑の森の中に、民家がポツリポツリと現れて、
立ち上る煙や、どこからともなく聞こえてくるバイクのエンジン音に、
人々の生活の匂いを感じます。

コタヤムの水路には、跳ね橋がたくさんあります。
しかも、全て手動

というか、人力

船が端の手前に差し掛かると橋係のオッサンが
何処からともなく登場し、ロープを引っ張って橋を上げてくれます。

DSC_4969.jpg

船が通り過ぎるまでロープに掴まったままのオッサン。
窓から覗いていると、重たいらしく力んだ顔を少しだけ緩めて、
ニヤリと橋係のオッサンが微笑みます。

何ともアナログですが、風情があってナカナカ良い。


やがて、車も大きな橋が見えてくると、2時間半の船の旅も終わり。

だいぶ刺激的な匂いがするようになってしまった
水路の船着き場に船を係留させて、乗っていた人々は
それぞれの荷物を抱えて船から降りていきました。
船を降りると、とっても人なつこい犬が、
しっぽを全力でちぎれんばかりに降りながら、
コタヤムの到着を祝ってくれました。

DSC_4998.jpg

「帰りも乗るなら3時半出発だからな~」

と、親切に船頭のオッサンがおしえてくれます。

歩いて10分程のところで、お昼時を過ぎたにも関わらず
地元の人で賑わう食堂を発見。ケーララ産の大粒の米に、
地元で獲れた白身魚のカレーが美味。
食後に通りを眺めながらコーヒーを啜る。
隣りに座ったオッサンのタバコの煙が、
風がないのでまっすぐに天に昇っていきます。


いやぁ~~~~~、


ホント、


ケーララ州平和だわ。


あまりのリラックスした雰囲気、人の良さ、風景のきれいさに、
ここがインドであることを忘れてしまいそうです。

帰りのフェリーも10ルピー。
ちょうど帰りは学校帰りの子どもたちのスクールフェリーの時間。
学校前の船着き場から大量に乗ってきた子供たちが、
「うわ、船にガイジンが乗っとる!!」好奇心に満ちた目を爛々と輝かせて
ワラワラと周りに集まってきます。

自分の書いた絵を見せてくれたり、今勉強しているのであろう、
拙い英語で一生懸命話そうとしてくれたり、とにかくみんなカワイイ。

DSC_5010.jpg

DSC_5024.jpg

船頭のオッサンが
「みんな利口だし、かわいいだろ?
何しろ、ケーララはインドで一番いい教育をしてるからな~!!」
と笑います。

オッサンに「子供はいるのか?」と聞くと、
「娘がひとりいるぜ。まだ2歳だ。
俺に似て、目がでかくてまつ毛が長いんだ。
かぁあわいいぜぇ~!!!」


と嬉しそうに目を細めます。

ちなみに、「オッサン、オッサン」と書いていますが、
年齢を聞いたらまだ32歳。私とたった2つしか違いませんでした。
(上の、子どもたちと写ってるオッサン)

インド人、

マジで年齢わかんねーよ。


船着き場に停まる度に、子どもたちが降りていって、
「バイバ~~イ!!」と手を振ってくれます。
そして、一目散に家へと走る子どもたち。犬が嬉しそうにその後を追いかけます。
学校帰りに走って家に帰る子どもの姿なんて、何年振りに見ただろう?
小さい子が途中で疲れて「待ってよぉお~」と声を上げると、
大きいおにいちゃんやおねえちゃんたちが戻ってきて、
小さい子の手を引いて仲良く帰っていきます。

もしかしたら、もう日本では途絶えてしまった景色かもしれませんね。



とりあえず、平和だ。


そうして、帰りの2時間半も含め、
ケーララ州バックウォーター、時速10km10Rsの旅は
ゴールのアレッピの港まで、終止平和で幸せな気分で過ごすことが出来ました。

DSC_5049.jpg

ちなみに、ケーララのバックウォーター、
人によって、或は気分によっては相当退屈です。

だって、スピードも遅いし、景色の変化も乏しいし。

なので、このフェリーの「2時間半」という時間は、
実に「平和」と「退屈」の境界線としてはいい時間だと思います。
参考までに、観光フェリーに乗ると最低3時間~らしいですが、
こんなのに長時間乗ってたら、退屈で死んでしまうと思います。
晴れるとメチャクチャ暑いだろうし。

そういった意味でも、このローカルフェリーはオススメです。

バックウォータークルーズの際は、
ぜひローカルフェリーを利用されることをオススメします。


でも、ハウスボートは乗ってみたいな。
水路や湖のど真ん中で過ごす静かな夜は、
想像しただけでもステキです。


極上のワインでも持参して、いつか乗ってみたいと思うも、
「どうせ、メシはカレーなんだろうな」と思うと、
やっぱりそうでもなくなる、豊かで贅沢なケーララの旅でした。



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